しゃむしゃむのリベルテ通信

NPO法人リベルテの日々をしゃむしゃむと呼ばれている代表がつづります。

日報20190121

『村上早展』をサントミューゼに見に行ってきました。
www.santomyuze.com

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bijutsutecho.com


作者の抱えるトラウマを「傷」として銅版画を介し紙に刻むことで他者との関係や生きる意味を問う、そして鑑賞者にも問い返してくるような気がしました。トラウマや「傷」がテーマにあるとはチラシだけでは想像できませんでした。むしろそっちに引っ張られてしまってグロテスクだったりもっと暴力的な表現になってしまいそうなのに。もちろんモチーフとしてはあるけれど。モノクロでしっかりとした線や面が物語の一場面のようで、その自身を客観的に捉えている感じの乖離性が、より作家が抱えるトラウマの真実味を描いているようでした。もちろん、毎日、淡々と地道に制作している確固とした表現への誠実さも、その真実を堅牢に補強しているのだけれど。スタッフのMさんに聴いたら山本鼎版画大賞展の副賞での個展開催だったみたい。派手なネームバリューや話題性はないけど、誠実に制作を積み重ねている今の作家の作品展もサントミューゼではもっと観たいなぁ。(425文字)

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