しゃむしゃむのリベルテ通信

NPO法人リベルテの日々をしゃむしゃむと呼ばれている代表がつづります。

日報20190516(2018〜リベルテ100未来TALK〜理事総会〜2019へ)

リベルテ2018年度事業報告より

この報告書のまとめを書いているタイミングで、リベルテ100年未来トークの第2回目が行われました。

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本当は、2日目の研修に参加予定でしたが、理事会資料が終わっていないために参加せずに、共有できないモヤモヤを残しこの資料を作成しています。1日目のトークで「そういう感覚」があるという素直な話として、スタッフが休むことを申し訳なく思っているという話をしていました。責任感もある話だと思いました。また、あるスタッフは子育てをしながらの仕事がとても大変なものだという話をしていました。確かに、自分自身が子育てをしながら仕事をするということは、時間や体力を想像以上に削られてしまいます。もっと上手く段取りやお願いができれば楽にもなるだろうけど、意外とそれができないなという実感があります。どの話も普段は、「そうだね」と思います。ですが、あの場にいたぼくにとっては、地域の中にいる「わたし」として改めて聴くとそれはとても何とかしないといけないと感じました。そういう自分も、年度末の作業が重なり終えられない苦しい状況になっていて、「これは大変だ」と思う訳です。リベルテ100年未来トークが終わった後、モヤモヤしたものは、もっとそのことに真面目に取り合うものが、自分の目の前にあったという、反省や恥ずかしさからでした。

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話は変わりますが、ぼくは8年前にパニック発作のような症状が出たことがあり、1年ほど服薬と頓服を併用しながら仕事をしたことがあります。当時、東京の出張で山手線を電車で移動するとき、ホームから咄嗟に飛び出してしまうんじゃないかと、頓服を握りしめて移動したことを覚えています。休めなかった理由は、仕事で強く負い目を感じていたことがあり、また職務にも責任を全うしなければという気持ちが強かったからだと思います。けど、本当は休みたかったと思います。
誰のせいでもなく、自分で休むことを「いけないのではないか」「自分がやらなければ」と禁じていた日々が、結果、自分を苦しめていたことがありました。その苦い経験が、リベルテで雇うスタッフの職場環境づくりをする上でまず前提にあります。働きやすく、なおかつ日々の様々な職務にも取り組める職場環境づくりは、そういう意味では、ぼくが代表に選任してもらえている間で実現したいひとつの挑戦です。同時に法令遵守が原則の福祉事業では実現することの難しさに対する挑戦でもあります。

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だけど、それでも休んだことで自分を攻めてしまう、無理していることを自分で我慢してしまう。それが相互に関係して、人を縛る関係をつくってしまう。そういう状況や知らずのうちにできている関係をどうしたら解放できるのでしょうか?それは自分が大変だという声に自分で耳を傾きすぎているという自己責任の話なのでしょうか?それとも我慢させている誰かがいるということなのでしょうか?

今、自分がこうした感じていることは、振り返ると、この1年、メンバーの何人かも同じような状況にあったかもしれないと思いました。同時に、大変さを分かち合うことと、気楽に楽しめること。その両立も、メンバー同士、メンバーとスタッフ、スタッフ同士、リベルテと地域との関係・往復の中に、アトリエや犀の角の施設外就労にも確かにあったと思います。

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「わたし」が感じた居心地の悪さ、が「あなた」の居心地の悪さに地続きなのだとしたら、半径0mから関係や社会に問いかけていくことを大事にしたいと思いました。このことをどうしたら良いかは、ぼくにはまだわかりません。人に依存し、ケアされなければ解消できないのかもしれません。スタッフもこれに共感してくれたら、取り組む1つのものになるかもしれません。もしかしたら、他にもっと大事な話題があるかもしれません。何れにせよ、スタッフの働きやすさが、同時にメンバーの生きやすさに。メンバーが安心して避難し休め自分の仕事や取り組みたいことをできる場づくりをすることで、スタッフが生きやすい地域づくりに貢献できる。そんな取り組みたいをリベルテではしていきたいと思いました。


2019.05.12 Have a Nice Day!(ハバナイ) LIVE at GROOVETUBE FES.'19