第一回信濃美術館整備委員会の地域連携専門委員会の際に頂いた資料の中に入っていたチラシの企画『フリンジ』。
中心ではなく洋服などに付いてる「フリンジ」、つまり「端」をつなげて長野市アートシーンを知ってもらおうという企画とお話されていて、長野市芸術館も気になっていたので観に行ってきました。
長野市芸術館では写真の展示。
次は、ガレリア表参道。
匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~の原画と原遊の作品展。
この猫?犬?のシリーズの作品かわいかったです。
合わせて「信州の木の椅子展2017」も。
たずねたら写真撮影可でした。
で、今の作家がつくった椅子の後は、信濃美術館で「ウィンザーチェア」の展示。
今は「民藝」としての地位が確固たるウィンザーチェア。
貴族に納品していた椅子の職人が地方に引っ越し、その地方特有の木材をつかって生活の家具として広がっていったものらしい。
長い年月、人のお尻や身体をささえる手の重みや摩擦が、がっちりとした木にテカリとモッチリとした風合いを出していている感じが良かったです。けっこう簡素化されて無骨、もしかしたらその場にあった木の形でテキトー適当に組み合わせたんだろうデザインのものも展示されていました。
今評価されているものが、何も昔から評価や、つくり方・使い方が決まっているわけではなくて、その時々のことが人の手で広がっていく中で「貴族」も「庶民」そして日本でも愛されたんだなと感じました。
帰りに久々に善光寺参り。
貴族社会の文化が職人によって、それこそ「地方」や「庶民」という「端」に届けられることになっていくって、まさかフリンジについて考える機会になるとは…。
駆け足で短い時間でしたが、こんなこと考えることができました。